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カテゴリー「文化・芸術」の5件の記事

ミュージカル『RENT』

ご無沙汰していました。
春から新しい仕事を始めて慌ただしい毎日がどんどん過ぎて行くため
ゆっくりとパソコンに向かう時間がもてずにいました。
気がつけば夏が終わりを告げようとしているではありませんか。
少ないお休みには夏休み恒例のこどもたちのお泊まり会もなんとか実行し
ノルマを果たした様な気持ちにもなりつつ、
しかし夏らしいイベントは一切やってこなかったフラストレーションも抱えつつ。。。
まあ、そんなこんなですがとりあえず前に進んでいるという感じです。
今の仕事はもう少し?がんばりますよcoldsweats01

そんな中楽しみにしていた念願の舞台を観に行きました。
赤坂ACTシアターで上演中の『RENT』です。
ブロードウェイの来日公演で、主役二人が初代オリジナルメンバーなのです。
そう、映画『RENT』にも出ていたアダム・パスカルとアンソニー・ラップです。
初演の1996年から13年経ってもこうして同じ役を演じられるというのは、
彼らの強い思いとそれを見たいという周りの気持ちの強さだと思います。
『RENT』に関しては以前の記事も紹介しておきます。こちらを。

1980年代のニューヨークを舞台にして、
ドラッグ、エイズ、同性愛、貧困、人種差別など
様々な問題を掲げてそれを舞台の上で表現していくことは
今までのミュージカルのストーリーにはなかったこと。
すごいことだと思います。

さて、肝心の舞台ですが、さっぱり英語がわからない私にとっては
字幕があるといっても少しの手助けになる程度なので、
もし映画を観ていなかったら大変なことになっていたと思います。

いくつもの場面がひとつの舞台上で繰り広げられる演出や言葉の掛け合いなど、
単に音楽の良さだけを堪能すれば満足という作品ではないので
本当に映画を観ていてよかったです。
それだけ、映画版はとても完成度が高いと思います。

ただ、いわゆるRENTフリークなる人たちがたくさんいて
始まる前から「キャーキャー」と出演者に興奮してる姿が少々気になり
ちょっと鬱陶しくも思いましたが、まあ、初めだけだったから良しとしましょう。

そして、生の舞台の迫力に優るものはなく、生の歌声やバンドの音楽や役者の動きなど
すっかり感動してしまいました。
あと、今回は『コーラスライン』にも出演した唯一の日本人キャスト高良結香さんも出演してました。
ちっちゃな彼女が大きな舞台で成功し、夢を実現させている姿を見るのは同じ日本人としてやはり嬉しいものですね。

とにかく久しぶりにミュージカルの迫力と作品の力にただただ感動した夜でした。
もし、映画をみる機会があれば是非一度観てほしい作品です。
おすすめです。

やはり映画のオープニングは素晴らしいです。

ミヒャエル・ゾーヴァ展

Zava

吉祥寺のポストカード屋さんで見つけたお気に入りのカードの作家さんの展覧会が開催されていたので行って来ました。
実は、この方が絵本を出しているということも知らなく、気に入ってたポストカードはその絵本の挿絵に使われていたり、企業の広告の絵だったりしたのです。

今回この展覧会のチケットにも描かれている豚のタイトルは「高速豚」。
なんともかわいいではないですか。

彼の作品は、ちょっと皮肉っていたりと社会風刺的な意味をもつ絵が多いのですが、吉祥寺のポストカード屋さんでも、ただカードが置いてある訳ではなくタイトルがついているので、そのタイトルを見てからカードを見ると楽しさ倍増!

なんと彼は最初に描いた絵がなんとなく気に入らないとどんどん上塗りをしていくそうです。
最初は少し描きかえるくらいのつもりでも、どんどん描きたして初めの面影はすべて消え去ってしまうこともあるそうです。
そうすると前のがそれほど悪くなかったことに気がつくんだけど、もう跡形もなくなっているもんだからすごく後悔するらしいです。
と正直に語る素直な姿に描き続けて来た彼の人生そのものと人柄が現れている様に思いました。


5月11日まで銀座松屋で公開中。
是非興味のある人は行ってみて下さい。

気になる絵本もたくさんあったのでこれから揃えていきたいと思いました。

詳しくはこちら

野田MAP『パイパー』

Piper年始よりスタートした野田秀樹の新作の芝居「パイパー」を観に行きました。
昨年の「キル」に引き続き、一年のスタートに新しいお芝居を観ることができることはラッキーな気がしました。

ストーリーは、千年後の火星が舞台。
地球を住処にしていた地球人たちは、新たな希望の地を求め火星へと移り住む様になる。
そこは、私たち人間の希望に溢れる憧れの地であった。
そして、人間と共に移住した人間が作り出した“パイパー”。

パイパーは私たち人間を幸せにしてくれるために存在していた。
人間の暴力性、悪を吸い取り、平和をもたらしていた。
そして、私たちの幸福度を“パイパー値”と言われる数字で表す様になっていた。
昨日と変わらない生活をしていても、パイパー値が上昇すれば
「なんだか幸せになっている様な気がする。」と、いうのだ。

しかし、長い年月を経てその“パイパー”は、人間を不安と恐怖に陥れる存在となっていった。
かつて、希望に満ちあふれていた土地は殺伐とし、
そこには幸福なんて存在していないようだった。
そんな時代に懸命に生きる二人の姉妹と周りの人々。
歴史の中に学ぶべきものはあるのだろうか。
その中で彼らが見つけたものは何であったのか。

二人の姉妹役が、宮沢りえと松たか子。
以前から二人の舞台は予想以上に良く、私的にも期待度が高かった。
その期待を裏切られることなく二人はパワフルに繊細に演じきっていました。
あの細い身体のどこにそんなエネルギーがあるのかと信じられない様な気持ちです。
だから、舞台はおもしろい。
スクリーンやテレビの中では感じることができない
役者さんたちの生命感というのか、
そのエネルギーを感じることができるのです。

今回の作品は、今までの中でも比較的わかり易いのではないでしょうか。
以前よりも言葉数も割と少なく、無駄にいじりすぎてないような。
でも、今回の作品は、とても大事なことを私たちに投げかけているし、
ストレートに伝える強さを感じました。

でも、私は無駄も好きだし、予測不可能な野田秀樹の演技も好きです。
今回は控えめだったのでちょっと残念。
でも、千秋楽近くにもう一度観る予定なのでちょっと演出が変わってくるかも
しれませんからね。楽しみです。

本当に大切なものは目に見えないのだと思う。
ましてや、幸せを数値で表そうなんて一部の人間のエゴにしかすぎない。
その数値に翻弄されている正に現代の私たち。
自分自身を見失わずに生きていきたいものです。

当日券もあるようですよ。
詳しくはこちらまで↓

http://www.nodamap.com/en/piper/

阿佐ヶ谷スパイダース

ここのところエンターテイメントづいてます。
今回はお芝居の話。

Asagayasp長塚圭史主宰の劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」の新作『失われた時間を求めて』という芝居を見ました。
以前、彼がNHKのトップランナーという番組にゲスト出演したときに彼の話を聞いてからとても興味を持っていました。
トップランナーでの私の第一印象というか人物評は「想像力豊かな人、一人遊びのできる人」

直後に芝居のチケットを確保しようと何度かトライしていましたが、人気もあり確保出来ずにいました。

今回は、終了間近に新作を上演していることを知り、しかもルームメイトが好きな芝居小屋「ベニサンピット」でやってたのもあり、どうやら当日券に並べば観られるかも!という情報を入手!

残り日数が4日くらいだったのですが、イチカバチか並んでみることにしました。
当日は、開演よりも2時間前くらいに着いたので2番目に並ぶことができ、見事当日券をゲット!
よかった〜。

そして、お芝居。
まず、出演者。
出演は、長塚圭史・中山祐一朗・伊達暁・奥菜恵です。
奥菜恵は久しぶりに見ましたね。彼女の声質とかはあまり期待していなかったのですが、目鼻立ちがよく舞台映えする顔であることとあまり張り上げない声は聞き取りやすくこの箱の大きさなら十分という感じでした。
それにしても、長塚圭史は自分が想像していたよりも背が高くてびっくりでした。もっと小さめの人を想像していたのですが、あのときは確か椅子に座っていたから気がつかなかったんだな〜。
間の取り方とか、表情とかやはり父親の雰囲気に似ていますね。
抑えめの演技はとても良かったです。

そして、おはなし。
簡潔に書くには難しく、観たものにしか表現出来ない様な、あえて言うならば『そういう内なる感情の表現』とでもいうのでしょうか。
シチュエーションはあるけれど、具体的な物語があるお話ではなく、極めて抽象的な進め方で何を言いたいのかを観客は常に考えながら観ていく、というとても忍耐力と想像力そして集中力を引き出される作品でした。

おそらく、芝居初心者には手強い作品でしょう。

ただ、私は自分なりにどう捉えるかということを目の前に提示されることが好きなので、自由に私なりに解釈をしました。

『自分との対峙』『現実と空想』『確かなことと不確かなこと』『必要なものと不必要なもの』
どこに何かの答えを導きだすのかは正に自分次第。
見つけようと思わなければ見つからないし、見つけたくても見つからないかもしれないし、見つけ出すことが意味があるのかもわからない。
でも、すべては自分次第。
自分に見えているものが、まわりの人にも見えているとは限らないし、その逆も然り。

テーマとしては、普遍的なもの。人間の内面の陥りやすい感情の不安定な部分を描き出していたのではないでしょうか。

そのような内容を1時間40分の時間にうまくまとめ、ググッとラストへと繋げていけることに長塚圭史という人の才能を感じました。

見終わった後、彼の他の作品を見たいと思いました。
他の作品のテーマはどんなだろう。
また、次なる機会へ繋げていきたいです。

野田MAP『キル』

皆さんはお芝居を観に行きますか?
私の周りは比較的観に行く人が多いのですが、それでも私の友人のうち2割程度に留まるかもしれません。
その理由はいくつかあるだろうし、人それぞれかもしれませんが大体こんなかんじでしょうか。
・料金が高い
・難しそう
・何を観たら良いかわからない
・きっかけがない

一番の問題は『料金が高い』です。他の三つは興味さえ持てば、映画を観るように気軽に足を運べると思います。ただ、『料金が高い』とその気軽さも消え失せてしまいます。
その為、私も本当に興味がある人しか誘うことができません。何しろ面白いという保証がないですから・・・

Kiruそんな中、今年初のお芝居を観に行ってきました。
昨年12月から始まり、1月31日まで上演されていた、
野田MAP『キル』 
脚本・演出 野田秀樹 
出演 妻夫木聡 広末涼子 勝村政信 高田聖子 山田まりあ 村岡希美 高橋恵子 野田秀樹

94年に野田MAPとしての初作品。今回が再々上演となる。
モンゴルの英雄チンギスハンの侵略と制圧の史実を、ファッション業界のブランドの攻防に見立てたもので、そこには「愛と嘘」「生と死」「流行と衰退」「本物と偽物」…など普遍的なテーマを多くの言葉と共に役者たちの全身の動きから我々にどんどんと投げかけてくる。
野田の作品のおもしろいところは、ひとつ、言葉の面白さにある。
『キル』という題名を聞いて何を想像するだろうか。
切る、着る、KILL、生キル、、、多くの意味を持つその言葉を普遍的なテーマへと繋げて行くプロセスは観る者を圧倒し、感動させる。
そして、もうひとつおもしろいところは、舞台美術にある。
具体的なモノを使って具体的なモノを見せるのではなく、抽象的なモノをつかって具体的に見せるのである。
さっきまで、家具として置かれていた椅子が家の壁となり、ドアとなる。
一枚の布がモンゴルの青い澄み切った空であったかと思うと、母親の胎内の海となる。
それは、観る者の想像力をかき立たせ、そして、客席と舞台との隔たりがなくなる瞬間でもある。

そんなおもしろさを感じたら、もうやみつきです。

今回はルームメイトの高校時代のお友達で村岡希美さんという方が役者さんをやっていて、今回の『キル』に出演するということもありさらに楽しみでした。村岡さんは、以前野田作品の『贋作 罪と罰』にも出演していてその時も観に行きました。
まあ、何にしても今回は大好きな妻夫木くんが初舞台を経験するというのですから是が非でも観たかった訳なのですが、彼は頑張ってました。私が言うのもなんですが、声もことばもしっかり伝わって来ていたし、体も動く動く!しっかり作り上げて来たんですね。若干、声を張る時に台詞が乗っかっているような、演技してるな〜って我に帰ってしまうことがありましたが…まあ、でも初舞台ですから、これからです。是非これからも舞台をたくさん経験してもらいたいです。
広末涼子については割愛させて頂きますが…勝村政信や高田聖子に関して言えば、さすが!のひとことです。
舞台人としての余裕と存在感がありまくり。そして、野田秀樹は相変わらずの動きと体の柔らかさに「あなたいくつ?」と聞きたいくらいです。

今年はじめの舞台としてはとてもステキな時間を過ごせました。
興味がある人は是非ご意見を。
ちなみに今回は渋谷Bunkamuraにて9500円でした。高いですよね。
でも、仕方ないのかな〜。気軽に観ることが出来ないのが本当に残念です。
まあ、次回も私は観に行きますが。。。