『すてきなあなたに』暮らしの手帖社
今年の初めの一冊がこれ。
暮らしの手帖社から『すてきなあなたに』
戦後まもない昭和20年代初めに刊行された雑誌「暮らしの手帖」の中で、私が生まれるよりもちょっと前、1969年から連載されている人気エッセイをまとめたものです。実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、または食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたものを綴っています。
前から気になっていたのですが、なかなか買う機会がありませんでした。
でも、新年だし!なんか気持ちも“トントン”と紙の束の端っこを揃えるみたいな、そんな感じがしたので新しい年にこの一冊はすてきなんじゃないかと思いました。
雑誌「暮らしの手帖」は母の世代からずっと続いています。実家でも時々目にすることがありました。
私はまだ一度も雑誌は買ったことがないのですが、なにが良いって、あのロゴがいいじゃないですか。
そして、中には日常の中でみつけた暮らしのいろいろが詰まっているのです。
エコな生活とかロハスとか流行語の様に乱用されているけれど、そんなことが言われるよりも前からずっと変わらずこの雑誌の中で語られているんですよね。
そもそも、暮らしの手帖は、戦後まもない、物の無い時代でもおしゃれに美しく暮らしたいと願う女性のための雑誌で、創立者のひとり大橋鎮子氏は、戦争中、防空壕のなかで、自分が見たい、知りたいと思うことを本にすれば、戦争で学校も満足に行けなかった多くの女性たちに喜んでもらえるだろう、と考え、またもうひとりの創立者の花森安治氏は、戦争への反省から、一人ひとりが自分の暮らしを大切にすることを通じて、戦争のない平和な世の中にしたいと考えていた。そんな二人が毎日の生活を少しでも豊かで美しくするために、手作り家具や直線裁ちの服などを提案していこうと一致し、創刊したそうです。
そんな雑誌の中で連載されていたエッセイは、まさに現代のブログの様なもの。
日常の中で気になること、ステキな出会いなどなど小さなエピソードが一月の章から始まっています。
例えば、「紅いベレー」や「最後のデザイナー」。ベレー帽っていいよ!って話やデザイナーのココ・シャネルのお話など季節感を感じさせる文章と共に短く語られています。
私はこの本を一年かけて読もうかなって思ってます。
一月の章は一月に。その月の章をその月の初めの方に読んでみるっていうのも面白いかな。そんな風にゆっくりと読んでみたくなる本に出会ったのも初めてかもしれません。
このシリーズは今5冊刊行されているので、ゆっくり順に読んで行きたいと思います。
暮らしのヒントが詰まったステキな本です。
是非本屋さんでもパラパラって見て下さい。
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