西への旅・鞆の浦
2007年8月22日〜25日広島への旅。
13年振りの母とのふたり旅。本当に久しぶりです。
今回の大きな目的のひとつ、鞆の浦からのスタートです。ここは、古い町並みがずっと残されてきた小さな港町。
高台からみる湾の風景はとても美しく、とても静かにこころの中に記憶されていきます。
しかし、そんな港が今や埋め立てられ、橋の建設計画が進行しつつあるとのこと。
鞆の浦は、以前から母が訪れたい場所であったため、その風景が失われる前に一度は足を運ばねばと思い計画を立てました。
私は3度目の訪問。4年前の風景とも10年前の風景ともさほど変ってないことは、数ヶ月単位でお店がかわったり、建物が壊されては作られていく様な慌ただしい東京に住む人間にとっては信じられないことでした。
変わらない風景によって、町全体がとても静かで落ち着いて見えるのは当然のことなのかもしれません。
そんな風景をみて、慌ただしく過ごしてしまう日常から少し解放されている自分に気づき、旅が始まったことを実感できるのでした。
東京にいると変化することが当たり前になっているため、そこが何であったか思い出すことさえも、いや、変わったことさえも気づくことが出来なくなってしまいます。それ故に、東京は顔を持たない街なのではないのかと思います。
守り続けるということはとても大変なことで、外部の人間が一時的に口を挟むことではないのでしょう。ただ、外から見ることが出来る人間だからこそ、客観的にその価値がわかるということもあるのだと思います。それは、多くの外国人が日本人以上に日本を愛し、たくさんの風景を守ってきてくれているという現実に私たちはもっと目を向ける必要があるってことだと思います。何より、一度壊してしまったものは二度と元通りにはならないことを忘れてはなりません。身勝手なだけかもしれませんが、この風景がまた10年後も変わっていないことを静かに祈るだけです。(非力ながら保存への意見書を書きましたが・・・)
夕暮れ時、ずっと昔から変わっていないであろう海を見ながらおっちゃんやおばちゃんたちは今日も夕涼みをしていました。

↓モノクロは10年前に撮影した時の写真です。
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